HP社の2018年版Spectre 15 x360を長らく使っていて、モバイルノートなのに6コアスゲー! とか叫んでたんですが、今年に入ってから仮想環境を10台とか使う事が多くなって、16GBのメモリでは足りなくなってきてしまったのです。
Spectre 15 x360はメモリが基盤に直接半田付けされてるので、増設できないのですよ。
んで32GB積めるやつないかなーと色々吟味してて、DellのXP 15あたりいいなーと思ったんです。そしたら待てば新型が出るっていうんで待つことに。
てなわけで、先週スペックてんこ盛りNew Dell XPS 15が到着したので、さらっと見ていきたいと思います。
外観
まず箱から出してね、うわー小さい! って思いました。
実際Spectreと比べると、一回り小さい感じです。重さは2kgあるのでやはりずしりとはきますが。
見た目はSpectre 15 x360はダイヤモンドカットでオシャレ! って感じでしたが、XPS 15はシャキッとしてクール! って感じです。
いずれにせよスタバで広げたらマカーにバカにされると思いますが。
キーボード
日本語キーボードの写真って思ったより出回ってないので、貼っときます。
HomeとEndキーがカーソルの左右+Fnじゃないので個人的に微妙なのですが、世の中の大多数の人にとってはごくごく標準的な配置じゃないでしょうか。
ちなみにタッチパッドがでかくて使いやすいですね。
右上の黒いボタンは電源ボタンなんですが、クリック感があるのでDeleteキー打とうとして触っちゃってもすぐさま電源OFFって事にはならないです。
生体認証
電源ボタンは指紋センサーも兼ねていて、わりと感度良く認証通ります。
また、カメラもWindows Hello対応なので、基本的にはこっちで顔認証ログインしてます。
顔認証で通らない時は指紋センサータッチって感じですね。
液晶画面
前のSpectreの4Kですら広大なフロンティアのごとくデスクトップ画面が広々としていたんですが、こいつは3840×2400という4Kにさらに縦を追加した解像度で、ChromeやFirefoxを落とす専用ブラウザとして名を馳せているEdgeを開いただけでも超快適です。
思えば、VAIO Z CanvasとかSurface Book 2とか、16:9より縦長のをずっと使ってきたので、Spectreの16:9画面は広いはずなのに何かが違う感がしてたんですよね。
16:9は映画とか見るときに黒帯が出ないから流行ったんだと思いますが、やはり縦長の方がいいですね。
ただね、画質は…Spectreの方が良かったかな? なんか全体的に赤っぽいです。
Dell PremierColorとかDell CinemaColorとか画面色補正関係のソフトが入ってたのでそのせいかと全部オフにしたり別のプリセットを選んだりしたんですけど、暖色系ですね。
色の再現性が関わるような仕事をしているわけではないので、まあいいかって感じです。
X-rite i1 DISPLAY PROってのを持っていれば、Dell PremierColorで色の補正はできるみたいです。
パフォーマンス
CPUはCore i7-10875Hなので、旧モデルみたいにi9じゃないのかよって感じですが、モバイルなのに8コアで動作周波数も上がっているのはさすがで、軽くベンチマークを取ってみましたがなかなか良い値が出ております。
旧モデルのCPUのCore i9-9980HKの平均的なベンチマークを探してみました。
https://www.cpu-monkey.com/ja/cpu-intel_core_i9_9980hk-957
ここによると3503らしいので、まあそれ以上ならCore i7でいいかな、という。
多分Core i9-10980HK搭載したモデルもそのうち出るんじゃないかなーとは思いますが。
ちなみにベンチマーク実行中は、だいたい4.2-4.3GHzあたりをウロウロしていました。以前のSpectre 15 x360はCore i7-8750Hでしたが、3GHz台にいけば御の字だったので、かなりパフォーマンスが向上しました。
実際、何をするにしてもキビキビしすぎて気持ちいいです。
メモリ
今回買い換えるきっかけとなったメモリ32GBです。
いやー、メモリは多ければ多いほどいいですね。
色々環境を整えた状態で起動すると、だいたい7GB弱利用中になるのですが、それでも20GB以上余ってるとかヤバイ。
各2GBのメモリを割り当てたVMを10台動かしてみましたが、なんのひっかかりもなく快適に動きました。
ちなみに自分ではまだバラしてないのですが、Dellはサービスマニュアルを公開していて、メモリの取り付け・取り外しがちゃんと明記されています。
つまり、32GBでもくすぶるよになったら、64GBまで増やすのも夢ではないのです。
いきなりMAXしちゃおうかなーと思って、1枚32GBの価格を見てみたんですが、まずそもそもSO-DIMMのDDR4-2933の32GBのがあんまない。あっても高い。
DDR4-2666ならまあまあ出回ってるけど、メモリスピードってバカにできないからなあ・・・。
まあしばらくは16GB×2でいいです。
ストレージ
ストレージは当然のごとくPCIe NVMe SSDで、2TBです。
東芝あたりかな? と思ったら…。
誰だよお前。
調べたら、東芝の半導体メモリ部門だったとこの会社なんですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A2
中身は東芝くんです。
ベンチマークは、Samsungの970 EVO Plusほどではないですが、普通に使うには十分な速度が出ました。
てか、970 EVO PlusはSpectre 15 x360で使ってたんですけど、あまりに温度が上がるので(70度くらい)逆に全体のパフォーマンスが下がってるんじゃないかってレベルでした。
ノートPCでは、他のパーツに迷惑をかけない程度の発熱とほどほどの高速性がSSDには求められると思います。
ちなみに、Dellのサービスマニュアルによると、なんとM.2.スロットはもう1個あるみたいです。増やそうと思えばさらに容量増設できますね。
インターフェース
潔い。ただその感想しか出てこない。
Thunderbolt3が右に2つ、USB 3.1が左に1つ。いずれも形状はType-C!
潔すぎるだろ…。
フルのSDカードも右側についてて、今時ありがちなMicroSDスロットじゃないのは評価しますが、それにしてもType-AのUSB端子全撤廃って、まだ時期尚早なんじゃないかなあと思います。
申し訳程度に変換アダプタが標準でついてきますが、私はまだまだType-Aのデバイスをいくつも接続したりするので、Type-Cハブを買いました。
この手のものは色々あるのですが、パススルー給電に対応していてHDMI端子とLAN端子もついてるやつから選んでて、これに辿りつきました。
よく持ち運びするので、ケーブルが収納されるのが地味に良いです。
Thunderbolt対応ではないのでHDMI出力は4Kだと30pとなってしまいますが、4Kディスプレイを持ち運ぶわけではないからいいや。
電源
電源アダプタもType-C形状なんですが、130Wというどこの規格にも属さない孤高のアダプタです。
当然のごとく、でかいし重たいですので、毎回コレ持ち歩くのもなあ…です。
とりあえず流れてる電流を計測してみたところ、だいたい普段は20V3-4Aをウロウロしてるので、なら別に100Wくらいでもいけるんじゃねって事で、普段使ってたHP製のThunderboltドッキングステーションをぶっさしてみました。
低速充電です! とか表示が出て一瞬絶望しましたが、電流の計測値を見る限りではやっぱり100Wも供給してなくて、実際に普段の作業でバッテリーが減ることは全然ないので問題なさそうです。
ただし、これを挿したままPCを再起動すると毎回「お前、貧乏くせえアダプタで充電してんじゃねーよ!」とか英語でなじられるので、表示されている案内に従って、BIOS設定でこの警告は表示しないようにしました。
調子に乗って、手持ちの60W対応のPD充電器も使ってみました。
60Wでもバッテリーが減ることなく、普段の作業は何事もなく行えています。
というか、逆に130W供給されていても、ドラクエXを4Kとかでプレイしてたらバッテリーは徐々に減っていきましたので、よっぽど負荷かけまくる時くらいじゃないでしょうか、ガチで純正充電器ないと困るの。
ちなみに上のPD充電器は購入した当時は一番軽くて小さかったやつだったんですが、今似たような商品眺めてたら、もっと出力でかくて小ぶりなのが色々出てるんですね。買い直そうかな。
まとめ
画面の微妙さ、USB端子の使いづらさ(今は)を除けば、メモリとかストレージの拡張性含めてなんかもう超完成された15インチ級ノートって感じで、久々に良いモバイルノートPCだと思います。
次買い換えるときは何のタイミングだろう?