立体視大好き人間の私はこれまで様々な立体視デバイスを試してきました。
最初はFUJIFILMの3Dフォトフレームから始まり、時代が3DテレビとかからVRの時代に移ると、PSVRでVRデビューを果たしたのです。
VRは同じ立体視でも3Dテレビとは全く異なる次元の没入感が得られ、思わずちびってしまった尿が本物なのか仮想空間のパーティクルオブジェクトなのか判断がつかないくらいには感動モノだったのです。
ただね、諸君らが愛してくれたPSVRはホコリを被っている! 何故だ!
・・・だってコンテンツがねえんだもん。
いや、数だけはあるよ。
でも私はアニオタなので、いかにもザ・海外製です的な中途半端なリアリズムのポリゴンテクスチャキャラゲームなんてあまり食指が動かないんですよ。
SkyrimVRを買ってみたんだけど、キャラには全く魅力が無かった。
PSVRではサマーレッスンという一見アニオタが好きそうな美少女ゲーもありますけど、いやああいう造形は私の好みじゃないんです。もっとアニメ調の顔が良かった。
ドラクエとかマリオとかカービィとか、ああいう可愛らしい感じの絵で冒険したかったのよ僕は。
そんなんで、シリーズとして好きなので買ったバイオハザード7をやった後はたまにFF15のスピンオフ? の釣りゲーとか、単発で無料配布してるミニゲーム的なものを遊ぶくらいで、やっぱどんなすごい技術でもコンテンツが無ければただの怪しいマスクだなーと思ってたんです。
いくらすごいエクストリーム脱糞が出来ても、飯食わなければ意味ないっしょ?
でも1年前くらいかな? 今はもうなくなった新宿のVR ZONE SHINJUKUってとこに誘われた事があって、そこでマリオカートのVR版やったら、嗚呼神様、何故これをPSVRで出してくださらないのですか、そしたら毎日プレイするのに! と無宗教な私が叫んだくらいには、やっぱりVRってコンテンツさえ良ければ凄いものだと思い知らされたのです。
任天堂がキティさんくらい仕事を選ばない会社なら良かったのに・・・。
んで、PSVRよりはソフトがたくさんあるPCVRに目をつけて、カスタムなんちゃら3Dとかやりてーとか思ったんですが、いかんせんPC用のVR機器は高い!
当時のOculusとかVIVEとか、10万近くしてたんじゃないかな?
しかも部屋にセンサーを設置するとかイロイロとめんどくさそうだし、そもそもゲーミングたるPC持ってないし・・・って事で買えなかったんです。
そしたらさあ、Oculusから外部センサーいりません、PCもいりません、ていうかケーブルなんていりません、これだけでオールOK! 値段? まあスマホに毛が生えたようなもんだよ、みたいな製品が出るっていうじゃありませんか。
半年くらいずっと悩んでいて、結局買った。やっと本題のOculus Questのレビューです。
主にPSVRとの比較となります。
お値段
ストレージ容量が64GBと128GBの二種類あるんだけど、定価は税込み以下の通り。
64GB | 49,800円 |
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128GB | 62,800円 |
うん、これだけで遊ぶ環境が全て揃う(ゲーム本体代は除く)なら、だいぶリーズナブルじゃないですか。
ただね・・・半年たっても品不足なのか、ぼったくりが流行ってるんですよ。
素直に公式ストアから買えばいいんだけど、いつ届くかは分からないです。
配送元は海外なので在庫があっても5-10日はかかるみたいだし、少なくとも明日にはプレイしてえ! って人は現状Amazonの転売価格で買うしかないんじゃないかな。
なお、私は幸運にも128GB版が定価より安い5万円台で売ってるのを見つけて、そこで買いました。新品だよ。
もうそこは売り切れてる。
装着感
世間では重たい重たいって言われてるようなんですが、私はあまり気にならなかったです。
公称値は571gです。
PSVRが600gくらいなのでほぼ同じだし、ケーブルがないぶんだいぶ軽く思えるくらい。
私はメガネ野郎ですけど、特に付属のスペーサーとか入れない状態で快適に装着できています。
最初にベルトだけ自分のアタマに合わせて、次からはスポンと被るだけ。お手軽。
画質
まずスペックの話をしますね。
使われている表示素子のドット数は下記の通り。
Oculus Quest | 片目1600x1440px 72Hz |
---|---|
PSVR | 片目1920x1080px 120Hz |
これだけだとなんのこっちゃですが、PSVRは片目にフルHDの映像を秒間120コマ表示できますよって事です。
一方、Oculus Questはそれより縦の解像度が高いけど横は低く、秒間コマ数は落ちますよって感じです。
FPSゲームとか格ゲーしてる人は1/120秒の差が分かるそうなんですが、私はそういうの分からないので秒間コマ数が72というのは全く気にならないです。
ゲーム内の動きのなめらかさはどっちも同じように感じます。
ただ、ぱっと見の画質は明らかにPSVRが上です。縦の解像度の差なんてものともしない綺麗さ。
でもあくまで比較すれば、であって、Oculus Questの映像が汚くて苦痛と思うかというと、全くそんな事はなくて、いざプレイしちゃえば全く気にならないです。
PSVR遊んだ後にOculus Questを遊んでも特に違和感はなくて、その後にPSVRで遊ぶと鮮明に感じるって程度ですね。
以前、漫画喫茶でFOVEっていうPCVRを試したことあったけど、うわぁ画質低いって思った事があります。
VR ZONE SHINJUKUでもアトラクションによって編目がとにかく気になった。今思えばあれは初代VIVEを使っているアトラクションだと思う。
これらに比べたら、Oculus Questはかなり綺麗です。
あとね、画質は関係ないんだけど、うちのPSVRは旧型なんで、ヘッドセットの他にヘッドホンもつけないといけないんですよ。
面倒だから最近はテレビから音出してるけど。
Oculus Questはヘッドセットにヘッドフォンも内蔵されてるから、かぶるだけで立体サウンドを楽しめます。音質もゲーム用途としては十分高品質だと思う。
つまり、画質も大切だけど、ある程度の水準を満たせば手軽さの方がよっぽど重要って事です。
コントローラー
PSVRはDual ShockコントローラーかPS Moveを2本持つってスタイルですけど、Oculus Questのコントローラはそれらに比べて本当によく出来ている。
グリップを握ると仮想空間の手も握られる、この時にトリガーに指を触れていなければ人差し指は立ったまま、トリガーに指をかけると人差し指も握る。
トリガーに指をかけるとですよ、引くとじゃないですよ。
トリガーボタンにタッチセンサーがついてるんだと思うんですが、ほんとこれよく出来てる。
PS Moveを握ってトリガー引くのとは別次元で、本当に仮想空間で自分の手を動かしてるって感覚が生々しいです。
人差し指で仮想空間のスイッチを押すっていう操作ができるだけで全然違います。
コンテンツ
結論からいうと、私が期待してるようなアニメ絵のゲームはOculus Questにも無いです。
強いて言えばラストラビリンスという日本製の脱出系ゲームにザ・洋ゲーって感じではない程度の女の子は出てくるんだけど、懐かしい例えだどアイマス的なモデリングではないです。
それでも購入する前から買おうと思っていたゲームはあるんです。
PSVRをバイオハザード7のために買ったように、今回はスターウォーズのゲームがやりたかった。
スターウォーズの世界観にダイブできるとか素晴らしい。
実際にプレイしてみても、日本語訳が行われておらず片言の英語しかできない私でも十分楽しめる内容でした。
ライトセーバーを操るときの全能感ヤバイ。
じゃあお前スターウォーズのために6万払ったの? っていうといやいやそんな事は無い。
Oculus Questって、非公式ながらPCに接続してPC版のVRゲームも遊べるんですよ!
しかもワイヤレス。
ALVRとかVirtual Desktopでぐぐればたくさん事例が出てきます。
ちなみに近日中に公式にもPCVRとしても使えるようになるらしいですが、それはケーブルが必要になるとの事。
さっそくですね、カスタムなんちゃら3Dの体験版をダウソしてちょこっとプレイしてみたけど、これはいいものだ・・・。
うちのPCはGTX1050のモバイル版なので、スペック的に本編をプレイするのは難しそうなので体験版で楽しんで終わりかな。
アクセサリ
最初はその辺に転がしてたんですけど、形状的に安定しないのと傷がついても嫌なので、ケースを買いました。
純正品もあるけど、まあ仕舞う用なので安いのでいいかなと、以下のを注文。
レビューで頭部ベルトを最小にしないと入らない! とか叫んでる人が何人かいるんですが、少なくともデカい私の頭に合わせた状態のベルトでも、柔らかく丸めてすんなり入りました。
見た目より結構容量はあるので、コントローラーの他にもACアダプタとか余裕で入ります。
持ち運び用のType-CなACアダプタはこれ使ってます。
めっちゃ小さくて便利!
スペック的にはPD対応ってわけではないので、もっと小さくて安いのならこれもいいです。
GPD WIN2用に最初に購入したのですが、やっぱり18Wだと若干充電が追いつかない場合があったので上の商品に買い換えたのです。
Oculus Questには十分です。
あと、実際にプレイし始めて痛感したのは、VRゲーやってるとめっちゃ汗かく。
頭部のパッドにカビとか生えたら嫌なので、何か保護するものを探してみました。
まず思いついたのが、VRアトラクション施設とかでももらえるこの手のやつ。
ただ、これ使い捨てのわりにそれほど安くないんですよね。
なのでPSVRみたいにシリコン的なのないのかなーと思ったら、ちゃんとありました。
似たような商品は色々ありますが、これで装着感とか全く問題ありませんでした。
必須だと思います。
まとめ
まとめにこの製品の一番のウリを書くのもなんだけど、スマホVRやPSVRではできない広いルームスケール(実際に仮想空間内を自分の足で歩ける機能)を部屋にセンサーとか設置せずに行えるのは本当に素晴らしい。
単体でも遊べるし、PCに繋いでも遊べるし、ゲーム機として捉えるなら価格的にも64GB版なら十分現実的な値段だし、今買うか迷ってる人はさっさと失神して気がついたら箱が届いてるのがいいと思います。