私は以前からミヨシ社のTK-BT02というトラックボール付きキーボードを愛用してきました。トラックボールの他にもスクロールホイールがついており、これ1つでキーボードから手を離す事無くWindowsで作業できるため、とても重宝していたのです。
ただ、欠点として壊れやすいというのがあって（私の使い方がハードなせいもありますが）、通算3台くらい買い換えてきました。

最近も今使っているものの一部のキーが効かなくなってしまったため新しいのを買おうとしたのですが、なんともうどこにも売っていない。
いや、売ってるちゃあ売ってるところもあるのですが、元々5千円くらいで買えていたものを1万円くらいで売ってる。そんなところで買わないよ。

てなわけで代替キーボードを探していました。
単にトラックボールがついているだけのキーボードでしたら色々あるのですが、Bluetooth接続かつスクロール機能があるものとなると、とても限られます。
今でも入手可能なものは、ELECOMのTK-DCP03BKってのがあります。

実は過去これも買ったことがあって、スクロールはホイールではなくボタンで専用ソフトのインストールも必要なのですが、機能は十分満たしていました。

ただ、このトラックボール、なんと取り外しができないので清掃ができないのですよ。
数ヶ月でゴミがたまったのか、すぐに反応が悪くなって使い物にならなくなってしまいました。
メーカー修理にだそうかと思ってた時に、上記のTK-BT02が発売されたので乗り換えた経緯があります。

で、また渋々とこれを使おうかなあと思ったのですが、数ヶ月おきに修理に出すのもアホらしいので、タッチパッド付きBluetoothキーボードならどうかと思い、探してみる事にしました。

条件は以下の通りです。

・Bluetooth接続であること
・日本語配列であること
・タッチパッドがついていること
・スクロール機能がついていること
・キーピッチが十分であること（18mmほど）

こんくらいの製品ならいくらでもあるだろうとたかをくくってたのですが・・・無い。
マジで無い。

時代はもうBluetooth接続ではなく専用の2.4GHZ通信なのか、USBドングルがないと動かないものばかり。
あと、やっとあったと思っても、US配列だったり。

US配列を避けるのは、PCが日本語配列のノートPCなのですが、Windows10では現時点でキーボードごとに配列を変更するという機能がないためです。
※過去レジストリをいじって実現できましたが、今は封印されました

結論からすると、上記の条件をかろうじて満たすものは1つしかありませんでした。
EWIN社のタッチパッド付きBluetoothキーボードです。型番不明。

3000円ちょっとなので試しに買ってみました。

まずは肝心のタッチパッドです。

よくある、一本指タップで左クリック、二本指タップで右クリック、二本指スワイプでスクロール、ピンチ操作で拡大縮小、といった具合です。
スクロールは、上にスワイプすると上にスクロールするというMac式です。

タッチパッド部分は小さいですが、思ったよりカーソルを動かすのに違和感ないです。
位置的に、キーを打っていて手の平でタッチしてしまうという事もありません。慣れれば右手の親指でホームポジションからカーソルを動かす事ができるので、なんとも絶妙な位置に配置したものだと、少し感心しました。

ただ、二本指タップでの右クリック機能はたまにスクロールと判定されたりして、快適とは言い難いです。許容範囲ではあるかとは思いますが。
また、ブラウザでスクロールさせていると、たまにこれまた誤判定で拡大縮小されてしまうのがちょっとイラッとします。

キー配列についてですが、わりと変則的です。

私には慣れればどうにかなるレベルでした。今これを打っているのもこのキーボードですが、タッチタイプでサクサクと打てています。
タッチパッドの位置のせいで、＜＞？のキーが縦方向に半分しかありませんが、意外にも使いにくいという事は無いです。

キータッチはカチャカチャとした感じで安っぽいですが、そこそこ深みはあって特に取りこぼしもチャタリングもないです。
キー幅も19mmなので十分な間隔です。

ファンクションキーはそのまま機能します。最近はFnと同時押しではないとマルチメディアキーが優先されるものが多いので、コーディングする身としてはとても助かります。
※キーボードをAndroidモードにすると逆にマルチメディアキーとして働きます

サイズはこぶりかつ薄く、けっこう軽いので、持ち運び用に良いですね。

TK-BT02に比べると、やはり使いやすさは段違いに劣ります。
ただ、また新しいキーボードが発売されるまでの繋ぎとしては、まあなんとかなりそうです。