オタクが婚活を始めてみた話(3)

うちは異性交遊に大変厳しくて、大学に入学したとき父親が「クラスに女の子は何人くらいいるんだ?」とか聞いてきて、お堅い父がついに息子と恋バナか!? とか興奮したものですが、私が「ほとんどいないよ」と答えたら「そうか、よかった。勉学を疎かにして女と遊ぶようでは困るからな。」と真顔で返され、私はいつまで温室で育てられるのだろうかと呆然とした記憶があります。

以前も書いたとおり大学のクラスは工学部のため、確かにおなごはいなかったのですが、入ったオタクサークルには他学部の女子が2名いて、そのうちの1人がサークル内の連絡係だったんです。
んでね、うちに連絡事項で電話かけてくるたんびに、母親が「どのようなご用件ですか!?!? 留守にしてますから! ガチャン!」とか私に繋がないもんだから後で苦情が来るレベルでした。
当時は私は携帯電話なんて持たせてもらえなかったから、イエデンしか無かったんですね。

もちろん父は私だけに厳しかったわけではなく、姉が結婚したい人がいると連れてきた時は、父が出身大学が東大レベルじゃないって理由だけで最初反対したのを私がさんざん説得したもんです。その時言われたのが、「姉はまあもういいけど、お前は勝手に結婚相手なんて連れてくるんじゃ無いぞ」でした。

じゃあ父がそのうち良家のお嬢様を連れてきてくれるんだろうと期待して待っていたら、何のことは無い、なーんの話もなく時はどんどん過ぎていき、父は逝去しました。
父の言いつけを守るより、自分で結婚相手を真剣に探してさっさと孫を見せるのが本当の親孝行だった、と今でも後悔しています。

さていよいよ40歳になって、せめて母親に親孝行しようと、まじめに結婚を目標に努力しようとした話がこれから始まる・・・とも言えず。
実はもう結婚なんて諦めていてました。
だって、どう考えてもこんなニート引きこもり貧乏メンヘラの私と生涯を添い遂げる覚悟を決めてくれる女性がいるなんて、全く想像できない。
でも、婚活というものをちょっと体験してみたくはあったのです。
何しろ、お金さえ払えば合法的に女性にアプローチできる、いわば公認のナンパシステムみたいなもんですからね。

まずチェックしたのが、オーネットとかの老舗? の結婚相談所なのですが、料金表を見た瞬間、ブラウザそっと閉じですよ。正確にはタブだけど。
私の財力ではとてもとても会費なんて出せない、結局もっとカジュアルなやつにすがるしかないと思いました。

次にチェックしたのは、パーティ婚活系のサイトでした。
男性が5-6千円払えば、とりあえず結婚を前提におつきあいできる男を漁りに来る女性が集まるというわけで、鼻息を荒くして数サイト見てみたんです。
ところがまあ、男性枠はけっこう先の日程まで埋まっているのに、女性枠は余りまくり。
そしたら、以前の武蔵小山の街コンの悲劇を思い出しましたね。初めましてからのおつきあいは、所詮イケメンしか相手にされない!

方針は決まりました。
あらかじめメッセージをやりとりしてからお会いできるようなシステムしか私には選択肢が無いと。
メッセージさえ一定期間繋がれば、ひょっとしたら外見やスペック等の負の遺産を払拭できる可能性に光が差し込むかもしれん!
簡単に言えば、見た目は悪いけどおいしい野菜ですよ作戦ですね。
外堀を埋めるのは戦術の基本ですしね。
でまあ、一番安いYahoo!お見合いに登録してみたわけなんです。