AYANEO AIRを買って後悔しかけた話

UMPC大好きゲーマーの皆様、息していますか? 最近新機種の発表ラッシュで私はもう窒息寸前です。

普段はONEXPLAYR 1Sでモリモリとドラクエ10(オンライン)にいそしんでいる私ですが、寝転んでプレイするにはやはり重たい…。
そりゃまあ800g近くありますからね。

じゃあ軽いNintendo Switchでやろうかとなるんですが、重量は重くないんですけど、ゲームの動作が重たい。めちゃめちゃ重たい。
討伐買いでスムーズにメニュー操作ができず、「即抜けって言ってるだろうがこの羽根野郎!」とか罵られるんじゃないかとビクビクですね。
もはやバージョン7とかになったらNintendo Switchは対象外になるんじゃないかってくらい重たいです。

とか嘆いていたら、とにかく軽量を徹底したAYANEO AIRとかいうのが発表されたのが数ヶ月前です。
私は大艦巨砲主義の無能なので、CPUしょぼそうだからスルーかましていたんですが、いざ発売されてみるとやはり気になって気になって仕方ない。

私の職場は秋葉原にあるので、コロナ禍でリモートワークメインなのですが先日出社がてら現物展示をしているハイビームさんに寄ろうかと出社したんですよ。
https://h-beam.co.jp/

開店当初冷やかしに行った(すみません)事あるんですが、スタッフの皆様はとても感じ良いですし、秋葉原近い方はkonozamaされるより物・即・買で店舗購入がおすすめだと思うんです。
車の運転はレクリエーションって発言する私を撲殺したくなる地域の方は、しぶしぶAmazonとかで買うしかないですが…。

と思ったら、その日は社長に拉致られたので行けずじまい。
しこたま飲まされたので判断力が鈍ったのか、気がついたらなんかお金が減っていました。

んで先日届いたAYANEO AIRをしばらく使ってみた感想を書いてみようかと思います。

その前に

今までAYANEO AIRって連呼してましたが、実は3種類あります。

  • AYANEO AIR LITE
  • AYANEO AIR STANDARD
  • AYANEO AIR PRO

LITEとSTANDARDはNintendo Switchと同じ398gくらいの重さです。LITEはメモリが8GBなのでゲームするには十分だし一番安いのですが、いかんせん流通してねえ。日本の大動脈は死んだ!
STANDARD以上はメモリが16GBとなります。
PROは少し重たくなるけどバッテリーが増えます。上位のCPU積んでいるモデルもあるみたいだけど、最軽量を求める私はSTANDARDを選びました、正しい選択だと今も信じています。

がっかりしたところ

いきなり否定から入る人は嫌われますよね、私です。

届いて開けて持った瞬間、「うわ軽い!!」と思ったんですが、同時に「安っぽい!!!」とも思いました。
ブラックを選んだんですが、ちょっとダークブルーがかっていて、それがプラスチックオーラ全開なので全く以て所有欲が満たされる系から最も離れた場所にたたずんでいる系です。
ライバルのGPD社とかOneNetbook社のマシンは少なくとも最近は安っぽさは感じないので、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは軽量化のために死んだ、何故だ、といったところなんでしょう。

そして、ゲーム機として非常に致命的かもなんですけど、各種ボタンもこれまた押し心地が安っぽい。
というか、けっこう押し込まないと判定しないし、なんかギシギシ言う。

よくキーボード評論家みたいな人が動画レビューとかで「これはいつまでも打ち続けたいタッチですねぇ、ママンの膝枕を思い出すよ…嗚呼」とか言いながらnotepad起動して東京特許許可局とかひたすら打ち込んでますけど、そういうのからはまたしてもファーイーストオブエデンです。

そして、分かっちゃいるけど、画面が小さい。
ひたすら小さい。
ドラクエをフルHDに設定しただけでプレイしてみたら、老眼じゃなくても文字がちっこくて読めねえ。老眼だけど。

スペック上は5.5インチなんでNintendo Switch Liteと同じはずなんですけど、比べると確かに同じなんですけど、圧倒的に小さいというか見づらく感じる。
恐らくですけど、有機ELなんで素子の配列が液晶のように真四角ではなくペンタイルに近いのかな?
なので解像感が低く感じてしまうのかもしれませぬ。
あとベゼルが太いせいもあるかと思います。中華あるあるベゼル詐欺です。

あとねー、本体熱くなるねー。めっちゃ熱いねー。
太陽がいっぱいだ…ってレベルに熱い。
何回乗り換えても低温やけどはまぬがれない熱さ。
冬でも震えながら扇風機あてながらプレイした方が良いかも。と初期設定しながら思いました。

よかったところ

いったん今までの発言は忘れてください。

届いて開けて持った瞬間、「うわ軽い!!」と思いました!! なんかの診断サイトで、うわっ…私のギア、軽すぎ…? 状態です。
天使の羽根でおなじみのどっかのランドセルも驚きの軽さですよ。

軽いは正義だ! ステータスだ!
おかげさまで、寝転んでプレイしても腕がプルプルしながらぼくわるいスライムじゃないよとか囁いてきたりすることはなくなりました。

ゲーミング性能ですが、思ったより低くないです。
Steamのドラクエ11体験版をやってみたのですが、フルHDでも12W設定で特にストレスなく動きました。
さすが俺たちのRyzen! あこがれるぜしびれるぜ!
AMD! AMD!

参考までに、12W設定でGeekBench5のシングルスコアは1200くらい、マルチコアは4000くらいです。
ONEXPLAYER 1Sは20Wでシングルスコアが1500くらい、マルチコアは5000くらいなので、電力効率的には優秀なのかもしれぬ。

もちろんドラクエ10も最高画質設定でも即抜けOKです! もうあれは先に討伐買ったやつより1秒でも早く抜けるかを競うゲームですからね、なんなく勝利です。
さっき文字が小さいとか書いた気がしましたが、設定で大きくできますし問題無し。

ちなみにドラクエ10程度でしたら、8Wで十分動きます。
8Wでずっとプレイしてみたところ、バッテリーは少ないながらも1時間半持ちました。
基本的に就寝前にちょろっと遊ぶ用なので私は特にどこでもいいです。

まだ不満なところ

さっきホットホットもっとホット! って騒ぎましたが、しばらく使ってたら思ったより熱くなくなりました…?
初期設定中は裏でインデックス作成とか走って無駄にCPUぶん回るせいかもしれません。
でも少し熱を持っている部分、主に左上の画面が変色します…。
暗い場所で真っ黒な画面にすると分かる、程度ですけどね。

あとね、AYANEO Spaceっていうオリジナルソフトが入ってましてね、これで即時TDP切り替えとかできたりファンの回転数調節できたりしてすこぶる便利なんですけど、動作がどうも不安定です。
例えばスティックの周りにライトがついてるんですが、その光り方の設定が反映されたりされなかったりされたりやっぱりされなかったり。

なんつっても、LRボタンの内側についてるカスタムボタンが全く機能しねぇ。
機能すれば一発でタッチキーボードを出したりできるんですけど、仕方ないので今はいったんAYANEO Spaceの設定パネルからタッチキーボード起動してます。

存在は便利なので、AYANEO Spaceの今後のアップデートに期待を込めて星5つです!

ちなみにONEXPLAYR系は、タッチキーボードではなくスクリーンキーボードという下手したらWindowsXPの頃からあるんじゃないかという歴史あるソフトウェアキーボードが起動して、これはほぼ実際のキーボードとして使えるんですが、タッチキーボードは使いやすくデザインされている代わりに最近のText Services Frameworkという規格なので一部のゲームでは使えないかもです。
ドラクエ10もTSFモードを利用する的な設定をONにしないとチャットできませんでした。

まとめ

  • 軽い、確かに軽い
  • 思ったより非力ではない、というか3Dゲームもわりと動く
  • P○2のエース○ンバット5もHDでフツーに動く

軽くてそこそこ実用的なWindowsゲーム機が欲しければ、十分選択肢としてアリなんじゃないでしょうか。

あとすぐ壊れそうなビルドクオリティなのは否めないので、1年保証がついている国内版を購入する事を強く強くお勧めいたします。
絶対これ1年たたずにキーパッドとかへたるだろ常考。

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